「OKI Innovation World 2020」オープニングトーク|鎌上社長挨拶

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2020年12月3日、全社的に取り組んでいるイノベーション活動を経営層、共創パートナー、若手研究員の3セクションから、OKIのイノベーション・マネジメントシステムについてご紹介するオンラインイベント「OKI Innovation World 2020」を開催いたしました。オープニングトークで鎌上社長からご挨拶の後、全員参加型イノベーションでで「IMSレディ」な会社を目指す決意を述べました。 (一部抜粋) OKIは2020年10月29日「社会の大丈夫をつくっていく。」という新たなキーメッセージと共に、「中期経営計画2022」を発表いたしました。 この中期経営計画のポイントは、OKIが創業150周年を迎える2031年に向け、「提案・発信型」企業へ変革していくことです。 OKIの得意とする「モノづくり」の経験・技術を駆使した、リアルの世界とバーチャルの世界の橋渡しをするIoT機器、そこから得た情報を一次処理する「AIエッジ」を「OKIの強み」として活動していきます。 そして、パートナーの皆さまとの「共創」により、社会課題を解決していくイノベーティブな企業に転換していくことで、持続的成長へとつなげて行く考えです。 これまでのOKIは「言われたことを実現するビジネスモデル」で、この矢印が下向きでした。 この矢印の向きを180度方向転換すべく、OKIは2017年度からイノベーション・マネジメントシステム「Yume Pro」を企画・導入・展開してきました。最初は一部の限られた部門による活動でしたが、今では全社的な活動へと浸透しつつあります。しかし、今回のコロナ禍の影響で痛感したように、急速に社会が変化しています。この変化のスピードに合わせて、OKIがいつまでも「社会の大丈夫をつくっていく。」企業であり続けるためには、社員全員がチームOKIとして一丸となり、積極的にイノベーション活動に参加していく『全員参加型のイノベーション』へと進化させる必要があると考えています。 イノベーティブな企業に転換するために、これまでに研修を通じたスキルアップと風土改革に積極的に取り組み、現在3,000名近くの社員がイノベーション研修を修了するに至っています。また、私自身も社員と昼食を一緒に食べながら、会社の課題や今後について話し合う「イノベーション・ダイアログ」活動を続けています。2年半で約50回、500名以上の社員と、膝詰めで意見交換を行ってきました。 そして、SDGsに掲げられた社会課題解決をビジョンに掲げ、共創パートナーとの仮説検証・事業化を推進した結果、総合防災ソリューション、AIエッジロボット、ハイジニックタッチパネルなど、毎年イノベーティブなコンセプトやソリューションが生み出されてきました。そして、この取り組みを日常的な活動に定着させるために『全員参加型のイノベーション』が必要なのです。 一方で、社会課題を解決するイノベーションを実現していく事は、それ程たやすくはありません。多くの企業や自治体、政府など幅広いパートナーとの共創活動が必要であり、プレイヤー間のコミュニケーションを円滑に進めていくためにも、共通言語となるオペレーティングシステム・OSが必要です。このOSに該当するものが2019年7月にガイダンス規格として発行された国際規格ISO 56002、イノベーション・マネジメントシステム、頭文字を取ってIMSと呼ばれるものです。現在はガイダンス規格ですが、3年から5年後には、認証規格となるISO 56001が発行される見通しとなっています。 また、グローバルな動向として、特に米国においてもこのIMSを企業のマネジメントシステムに取り込む動きが加速しています。 さて、『全員参加型のイノベーション』・・ これを実現するためには、イノベーション活動を業務プロセスに取り込む必要があると考えています。そこで、今年度からマネジメントシステムにIMSを取り込む活動を、国内他社に先駆けてスタートさせる決定をいたしました。今後制定されるであろう認証規格を、グループ全体でいち早く受けることができる「IMSレディ」な会社を目指すという事です。 OKIのマネジメントシステムは「品質断面のQMS」・「環境断面のEMS」・「情報セキュリティのISMS」・「人的資源のHRM」、そしてそれらを束ねる「内部統制」及び「リスクマネジメント」など、様々なシステムから成り立っています。 OKIは、今までこれらを着実に実行することで、お客様の信頼を得てまいりました。この中にIMSを取り込む事で、社員一人一人がイノベーション・プロセスを踏まえた活動を行い、持続的成長を実現する、より「イノベーティブな企業」へ変革できると考えています。

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